Alfredで日本語のダミーテキストを出すworkflowを作った

技術

Alfredのpowerpackに入ってるlipsumコマンドは英語のLorem Ipsumしか出せないので、日本語のダミーテキストを生成するworkflowを作った。jlipsumという名前でGitHubに置いてある

インストール

Releases から jlipsum.alfredworkflow をダウンロードしてダブルクリック。それだけ。Alfred 5 の Powerpack は要る。生成スクリプトはPython 3の標準ライブラリだけで組んであって、macOSに最初から入っている/usr/bin/python3がそのまま使われるので、pipで何かを入れる必要もvenvを掘る必要もない。

使い方

Alfredでjlipsumと打つと候補が4つ出る。矢印キーで選んで、続けて欲しい量を数字で入れる。

  • jlipsum 300 → 300文字
  • jlipsum 10 → 10単語(文節)
  • jlipsum 5 → 5文
  • jlipsum 3 → 3段落

同じ数字でも選んだ候補で単位が変わる。Enterを押すと生成されたテキストがクリップボードにコピーされ、そのまま最前面のアプリに貼り付けられるので、エディタでもFigmaでもブラウザの入力欄でも、開いている場所にそのまま流し込める。数字は省略できる。その場合は1。

出力サンプル

文字数指定(60文字)だとこうなる。

ていないようだね」 父はこの外にもまだ色々の小言をいった。その中には、「昔の親は子に食わせてもらったのに、今の親は子に食

指定した文字数ちょうどで切り出すので、文の途中から始まって途中で終わる。レイアウトの流し込みならこれで困らない。文単位で切りたいなら文数指定。

彼は純粋の黒猫である。この木がすっかり黄葉して、ここいらの地面は金色の落葉で埋まるようになります」といった。

本文は青空文庫の夏目漱石

元データは青空文庫収録の『吾輩は猫である』と『こころ』。ルビ《》と入力者注[#…]を削って地の文だけにしたcorpusを同梱している。総量48万字。パブリックドメインなので商用のデザインカンプに流し込んでも問題ないが、本文そのものを再配布する場合は入力者・校正者のクレジット表示が要るので、その分はリポジトリのREADMEに書き写してある。

意味の通る日本語がそのまま出るので、Lorem Ipsumと違って文字幅や行間のバランスを実際の見た目に近い状態で確認できる。逆に言うと文章として読めてしまうため、ダミーだと分かるようにしたい場面には向かない。

単語モードだけ仕様に癖がある

形態素解析は入れていない。読点と句点で割った塊をスペースで繋いでいるだけ。出てくるのは単語というより文節になる。

やはり自分の飯を食って 内職の口はあなたが考えるほど払底でもなかったのです ことに細い石橋を渡って柳町の通りへ出る間が非道かったのです

タグクラウドやチップの表示確認みたいに「短い文字列が複数欲しい」用途なら使えるが、厳密な単語分割を期待すると違うものが出てくる。文字数・文数・段落数の3つがメインで、単語モードはおまけくらいの位置づけ。

ソース

scaltinov/alfred-jlipsum、MITライセンス。corpusの生成スクリプトもscripts/に入れてある。別の作品に差し替えたいならそれを流用すればいい。青空文庫のテキストはShift_JISで配布されているので、UTF-8に変換してからルビと注記を正規表現で落とす、という手順がそのまま書いてある。

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